心の顔の向き

あなたの心の顔はどこを向いていますか
下を向いていますか、それとも横を向いていますか、或いは後ろを向いていますか
心の顔は、顔を上げて正面を向いている必要があります
周りの事を気にし過ぎるあまり、心の顔があちこち向いていては、自分で自分の思いがわからなくなり、自分で物事を判断できなくなります
心の顔を上げて正面を見る事ができていないと人は、自分の周りに起こっている事実を事実のまま見る事ができなくなるからです
人は、今の自分を自分が認めたくない、受け入れたくないと思っていると、自分の目の前にある事実を見たくないと、心の顔を下に向けていくようになります
ありのままの自分を受け入れた方が良いとは思うけど受け入れられない、そんな思いから、見たくない事実を見ないように心の顔を下に向けていきます
心の顔を下に向けているだけなら、自分の周りにある事実をなんとなく感じる事ができるので、周りには下を向いていないように思わせる事ができます
しかし、心の顔が下を向いていては、なりたい自分になる事はできないと思います

心の顔が下から横を向くようになると、ちょっと厄介になってきます
下を向いている時はそんな自分に自覚がありますが、横を向いてしまうとその状態が正面だと思ってしまい、横を向いている自分に違和感がなくなるからです
心の顔が横を向いてしまうと、事実を歪んだ視点で見ていくようになります
横目で心の顔が正面を向いている時には見える事実が見えるのに、横を向いて見ている自分の都合の良いように解釈した事実を見ていきます
事実を心の顔が横を向いて見てしまうと、自分勝手に解釈してしまう部分があるので、他の人と衝突してしまう事も度々あります
しかし、心の顔が横を向いている人は、横を見ている時に見える事実が本当の事実だと思っているので、自分の意見を押し通していきます
よくわからない理屈と根拠のない自信をもとに、他の人に自分の行動の正当性を主張していくようになっていきます
たまに心の顔は横を向いているかもと思う事があっても、これまで正当化してきた言動を間違っていたと認める事はできないので、もっと横を向いていきます

間違った自分の言動を無理に正当化していると、心の顔は後ろを向いていきます
心の顔が後ろを向いてしまうと人は、社会のルールを無視して、自分のルールだけで物事を見ていくようになってしまいます
心の顔が後ろ向いていては、正面を向いている時に見える事実は見えません
見えないどころか、後ろ向いている状態が正面だと思うようになります
そうなってしまうと、自分はすべて正しいと思い、自分の間違いを指摘されたら周りがおかしいと他のせいにして、自分の責任から逃亡していきます
逃避であるなら、一時的に逃げているだけなのでまだリカバリーできます
しかし逃亡してしまうと、逃げている事自体を亡かった事にしてしまうので、逃げた事をリカバリーする事ができなくなります
自分が見たくない事実を見ないように心の顔を下に向けてしまうと、その内に心の顔は横を向くようになっていきます
心の顔が横向いている事に気づいているのに、そのまま横を向き続けていくと、心の顔は後ろを向くようになるので気をつけましょう

あなたの心の顔はどこを向いていますか
ダメな自分は見たくないと、心の顔を下に向けてはいませんか
心の顔を下に向けていても、ダメな自分は何も変わりません
ましてや横や後ろを向いていては、もっとダメな自分になっていきます
どんなに自分はダメだと思っても、心の顔を上げて正面を向いていきましょう
心の顔を下げたくなったとしても、心の顔を上げて正面を見ていきましょう
心の顔を上げて正面を向いていくには、事実をそのまま認識していきましょう
今の自分にある事実を第三者のような目線で認識していくようにしましょう
自分にある事実を第三者目線で見れると、他の人のダメな所を良くするアドバイスができるように、自分のダメな所を良くする行動が見えてくるようになります
事実をそのまま認識だけすると思えば、心の顔を上げて正面を向く事はできます