アドラー心理学《ライフスタイル》

アドラーは人にはその人独自のライフスタイルがあると言っています

ライフスタイルとは、人がこれまで生活によって培われきたた、その人なりの信念だといえると思います
ライフスタイルはその人の全体像であり、幼少期に経験した困難から生まれ、その人独自の目標を目指す努力によって形成されているとアドラーは言っています
今の自分がいる環境をどう思うのか、その中で自分はどう行動していくのかは、その人にあるライフスタイルによって決まってくるように思います
ライフスタイルの形成には幼少期の頃の経験が大きな影響を与えます
特に親の影響はライフスタイルの形成には大きく関係しているといえます
自分が幼少期にどんな経験をしてきたのか、親からどんな影響を受けてきたのか、それがわかると、今の自分にあるライフスタイルも見えてくると思います
今の自分にあるライフスタイルを知る事で、自分がどんな事を意識して行動しているのかが客観的に知る事ができるようになると思います
ライフスタイルには、大きく分けて4つのパターンがあるようです

4つのライフススタイルのパターンは自分のライフスタイルを知る指標になります
指標はあくまでも指標であって、4つのパターンが全てを表してはいません
しかし、自分がどのパターンに属しているのかを知る事で、自分にあるライフスタイルを自分が理解しやすくなると思います
4つのライフスタイルを分類するにあたり、横軸として、すぐに行動する能動的な人と、慎重に行動する受動的な人に分けます
次に縦軸として、自分は何をやりたいかを優先する課題優先な人と、周りにどう接するかを優先する対人関係優先な人に分けます
縦軸と横軸で分けると、受動的で課題優先な人、受動的で対人関係優先な人、能動的で課題優先な人、能動的で対人関係優先な人の4つのタイプに分かれます
受動的で課題優先な人は、マイペースでストレスになる事を嫌う傾向があります
受動的で対人関係優先な人は、皆と仲良くなれますが八方美人な傾向があります
能動的で課題優先な人は、自分を高めますが無意味な事はしない傾向があります
能動的で対人関係優先な人は、頼りがいはありますが独りよがりな傾向があります

どのライフスタイルが良くてどのライフスタイルが悪いという事はなく、4つのライフスタイルが全てを表しているわけでもありません
自分にどんなライフスタイルがあるのかを知るために、4つのタイプを参考にしてもらえたらいいと思います
4つのどのタイプが自分では一番しっくりくるのかによって、今の自分のライフスタイルのベースが見えてくると思います
今の自分の行動パターンと、自分がしっくりくるライフスタイルのタイプが違うなら、今のライフスタイルを変えた方が良い時かもしれません
ライフスタイルは持って生まれたものではないので、自分が変えたいと思った時に変える事ができるとアドラーは言っています
ライフスタイルはこれまでの生活習慣の集大成だともいえるので、自分が変えたいと思っても中々変える事ができないと思うかもしれません
しかし、これまでの自分がつくり出しているのであれば、これからの自分を創り出す自分が変えると思えば、変えていく事はできると思います

人は、三つの信念を持つことによって自分のライフスタイルを作っているとアドラーは言っています
それは、自分とはどのようなものであるかという自己概念、人生とはどのようなものであるかという世界像、自分とはどうあるべきかという自己理想の三つです
これらの信念を明確に持てない人は、自分にあるライフスタイルを理解することは難しいようです
今の自分はどんな3つの信念にもとづいて行動しているのか
その事を考えていく事で、自分にあるライフスタイルは見えてくると思います
自分にあるライフススタイルを理解する事ができると人は、自分らしい人生を送る事ができ、なりたい自分になっていけると思います