逃避と回避

f:id:hate_zero:20211011163210j:plain

逃げると避けるの違い

逃げたいと思う事はありますか

どうしても逃げたいと思う事であれば、逃げてもいいとは思いますが、そこまで逃げたいと思わない事の場合は、逃げてはいけないように思います

災害など自分の力ではどうしようもない事の時は逃げた方が良く、逆に、逃げたくないと思って逃げないでいると取り返しのつかない事になると思います

逃げる事が必要な時もあるのに、人はなぜ逃げていけないと思うのでしょうか

そこに、逃げるという言葉が持つ意味と実際の行動のギャップがあると思います

逃げるという言葉はどうしても、逃げてはいけない事を逃げている事だと思われており、辞書においてもそのような例題が掲載されています

そこに、逃げるという言葉と逃げるという行動のギャップがあると思え、逃げた方が良い状況を逃げる事までいけないと思う要因になっているように思います

 

逃げたいという言葉に問題があるならば、逃げた方が良い事に対して逃げるという言葉を使うのではなく、避けるという言葉を使うのが良いのかもしれせん

どうしても逃げたいと思う事があった時は、その事から逃げたいと表現するのではなく、その事を避けたいと表現していけば良いように思います

避ける事も行動だけ見ていると、逃げる事と同じようにそこから離れる行動をしていく事だとは思いますが、言葉による意味としては違うように思います

避けるという言葉は、その場を離れた方が良い行動を意味していると思います

そうとはいえ、状況が同じであれば、避けるという言葉を使おうが、逃げるという言葉を使おうが、どちらの言葉を使っていても良いように思います

それなのに、逃げる事のすべてがいけないと思って、すべての事に対して「逃げてはいけない」と思ってしまうのは違うように思います

 

逃げるという言葉には、避けたいと同じ意味で使っている事もあると思います

確かに、逃げる事では何も生まないかもしれませんが、逃げる事が何も生まないのであれば、逃げている内は争い事も生まないように思います

もちろん、どちらか一方だけ逃げるという状況は難しい事かもしれませんが、お互いが逃げている状況であれば争い事にはならないように思います

逃げてはいけないと思う事で、必要のない争いが生まれる事もあるように思います

競争する事は大事だとは思いますが、競争で大事なのは競う事だと思います

決して争う事ではなく、競争に争うという字があるからといって、競う事よりも争う事ばかりしていては、勝てばいいだけの競争になっていくように思います

逃げていては争いには勝てないので、逃げてはいけないと思うのかもしれませんが、その事が逃げる事はいけないという事を助長しているように思います

 

どうしても逃げたいと思う事は逃げてもいいと思いますが、逃げたいと思うのではなく避けたいと思う事で、その事を回避する事ができるようになると思います

逃げる事も避ける事も、そこから離れていくという行動は同じです

ただ、逃げるという言葉を避けるという言葉に置き換えるだけで、「逃げてはいけない」という言葉の呪縛から解放される事ができるようになると思います

自分の行動が逃げているのか避けているのかは自分にしかわからず、どんなに他の人が逃げているといっても、自分が避けていると思えばそれは避けている事です

逃げている事を避けている事にしようとする人もいるかもしれせんが、そんな事をしていては、自分の人生の問題が解決する事はないといえます

どうしても逃げたいと思う事がある時は逃避ではなく回避する、そう思えると、本当に逃げた方が良い事からは逃げる事ができるようになると思います