批判と非難の違い

コメント欄には批判や非難が書かれる事があるとは思いますが、コメントをするのであれば批判はしても非難はしてはいけないと思います
コメント欄への誹謗中傷は論外ですが、相手を非難するのも違うと思います
コメントの和訳を見ても、批判とはありますが非難とは訳されていません
どちらも相手の誤った行為に対してされますが、批判は相手の誤った行為を指摘して改善する事を促しますが、非難は誤った行為を責める事をいいます
相手の誤った行為に対して言うのは同じでもあっても、相手の誤った行為の改善を促すのと、ただ責めるのでは発言の意図が全く違います
批判と非難が同じように思われてしまうのは、相手の誤った行為に対して言っている事が共通しているからだとは思います
自分が言っている事が批判なのか非難なのか、どちらになっているのかでは、相手に対する影響は大きな違いがあると思います
自分では相手の誤った行為を批判しているつもりでも、誤った行為を責めているだけでは、それは批判ではなく非難になっていると言えます

多くの人がしてしまう間違いは、批判と思って相手を非難している事だと思います
コメントでも良くあるのが、責任を追及するだけの非難になっている事です
コメントを求められているのであれば、責めるだけの非難をするのではなく、コメントの和訳にある批判をする必要があると思います
それなのに、非難をするコメントが多い事が多くの問題を生んでいると思います
コメンテーターと名がついている人たちが、批判ではなく非難する事があるので、非難が批判と同じだと思ってしまう事もあるのかもしれません
少なくともコメンテーターと言う立場で発言しているなら、相手を責めるだけの非難ではなく、誤った行為の改善を促す批判をして欲しいとは思います
しかし、例えコメンテーターと言われている人が非難をしているからといって、非難を批判と勘違いして発言しない方が良いと思います
非難しているのに批判だと思っていると、対人関係を悪化させる要因になります
相手に誤った行為を直して欲しいと思っていても、批判ではなく非難をしていては、相手が誤った行為を改めてくれる事はないと思います

批判と非難を同じだ思うのは危険だと思います
非難を批判と同じだと思ってしまうと、ただ責めるだけの非難をしていても改善を促す事になると思ってしまいます
それが、誤った行為をした人をその出来事には全く関係ない人が、当事者のように非難してしまう事に繋がっているように思います
出来事の当事者が非難するのはわかりますが、全く関係ない第三者がコメントとして非難するのは違うように思います
もし、非難したい事があるならば、相手のコメント欄に書くのではなく、自分のSNS上でする必要があるように思います
ネットにおける問題は、批判と思って非難をしている事にあるように思います
SNSを使う側だけでなく運営する側も、コメントの和訳の意味をもう一度見直して、コメント欄で非難がされないようにする事も必要だと思います
誹謗中傷は多くの人がいけないと思っているのに、非難は多くの人がしてしまうのは、批判と非難がごっちゃになっているからではないでしょうか

非難と誹謗中傷は紙一重のような気がします
批判と非難は違う事を理解しないと、相手が良くなるのではなく、自分が良いと思う事をしていれば、相手をどんなに責めていいと思っていきます
そうした思いが、誹謗中傷を生んでいくように思います
AIの技術がもっと進んできたら、コメント欄にあるのが批判なのか非難なのかを判断して、非難は表示されないようになるかもしれません
すくなくとも、コメント欄にコメントをしたいのであれば、誤った行為を責めるだけの非難ではなく、改善を促す批判をする必要があると思います
責任がない所に自由はないと思います
誰が発言したかわからない言葉に責任があるとは思いませんし、責任のない言葉に言論の自由が適用される事はないように思います
自由を主張するのは構いませんが、発言する側も発言する場を提供する側も、自由に伴う責任を全うして、非難と批判の違いを明確にした方が良いと思います