キュアとケア

心のケアのカウンセリング

キュアは、治療することで、ケアは、注意や配慮、世話をすることを意味します

キュアは、自分ではどうしようもないことがあったときに、ケアは、自分ではどうしようもないことが起こらないようにするときに、必要なものだと言えます

心の問題においても、自分ではどうしようないときは、キュアのカウンセリングが必要ですが、そうではないときは、ケアのカウンセリングが必要になります

それなのに、心におけるカウンセリングにおいては、自分ではどうしようないときに受けるもの、そういうイメージがあるように思います

確かに、自分ではどうしようもない心の問題があるときに、カウンセリングは必要ではありますが、そうではないときにも必要なものになります

誰もが、自分ではどうしようもない問題が心に起こらないようにするために、心のケアをするカウンセリングは必要だと言えます

 

ケアは、自分でする必要があります

キュアは、他の力でしてもらうことが必要ですが、ケアは、他の力を借りながら、自分で行っていく必要があるものになります

どんなに、自分ではケアをしているつもりでも、自分では何もすることがなく、他の力に頼りっぱなしでは、ケアになることはありません

それは、カウンセリングも同じであり、キュアによるカウンセリングと、ケアをするカウンセリングでは、カウンリングそのものが違うと言えます

どんなに、心のケアをしようと思っても、カウンセリングはキュアするものだと思っていては、ケアするカウンセリングになっていきません

カウンセリングは、自分ではどうしようもない心の問題があるときに受けるもの、そのイメージが、そのような誤解を生んでいるように思います

 

心に自分ではどうしようもないことがあるときは、キュアのカウンセリングは必要ですが、それらが起こらないためにはケアのカウンセリングが必要です

自分ではどうしようもない、心の問題が起きていないときに、キュアによるカウンセリングを受けていても、問題を起きなくすることはできません

逆に、自分ではどうしようもない、心の問題が起きていないのに、キュアのカウンセリングを受けてしまうと、別の心の問題が生じてしまうこともあります

他に依存するという心の問題が生じてしまうことがあります

自分ではどうしようもない、心の問題を起こさないようにするために必要なのは、キュアのカウンセリングではなく、ケアのカウンセリングです

自分ではどうしようもない、心の問題が起きないようにできるのは自分だけで、そのために必要なのは、治療ではなく注意や配慮の方だからです

 

心のケアを怠ってしまうと、自分でも気が付かないうちに、自分ではどうしようもない心の問題が起こってしまうことがあります

自分から、心の問題を起こそうとする人はいないとは思いますが、キュアとケアが混同していては、心の問題を自分から起してしまうこともあります

キュアは、自分がどうしようもないことに必要なもので、自分がどうにかできることに必要なのは、キュアではなくケアの方です

心のケアをしているかしていないかで、心の問題の起こり方は変わります

心のケアをしていないと、頼ってはいけないことを頼る依存や、頼った方が良いことを頼らない独りよがりになってしまうことがあります

それでは、自分ではどうしようもない、心の問題が頻繁に起こってしまいます

そうならないためには、心のケアをするカウンセリングが必要だと言えます