プライド
見栄と誇りの違い
「プライドが高い」そういう言葉を聞くことがあります
個人的には、プライドが高いということは良いことだと思いますが、「プライドが高い」という言葉は、良くないときにも使われることがあります
プライドとは、誇りや自尊心のことで、誇りや自尊心が高いことで良くないことはないと思え、むしろ、高い方が良いと思います
それなのに、「プライドが高い」という言葉が、良くない意味で使われることがあるのは、プライドが違う意味で使われているからだと思います
プライドの意味が、自尊心ではない意味で使われているときだと思います
虚栄心とは見栄を張る心のことで、プライドが誇りのある自尊心ではなく、見栄を張っているだけの虚栄心になっているときだと思います
プライドの意味が虚栄心であれば、プライドが高いのは良くないと言えます
「プライドが高い」そう言われている人にあるのは、誇りや自尊心であるプライドではなく、見栄を張る虚栄心であるプライドだと言えます
できない自分をできるように見せたり、できない自分を卑下して、他の人に同情してもらって自分を良く見せようと、見栄を張っているときだと思います
見栄を張っているだけの人に、「プライドが高い」と言っていては、見栄を張ることをやめるどころか、もっと見栄を張っていくように思います
プライドは、見栄を張ることではありません
そんなことはわかっている、そう言われそうですが、実際に、プライドという言葉が見栄を張っている人に使われることはあるように思います
そこには、自分と向き合えない自分がいるように思え、向き合える自分とは向き合うけど、向き合いたくない自分とは向き合わないことがあるように思います
プライドは、誇りや自尊心のことです
誇りや自尊心は高い方が良く、プライドが高いことは良いことであり、決して、見栄を張っているだけの人に使う言葉ではないと思います
虚栄心のある見栄を張っている人に、「プライドが高い」と言うことは、逆に、もっとその人に見栄を張る行動をさせていくように思います
プライドが高いと他の人に言われるのは、自分は誇りや自尊心が高いように他の人には見えていると思って、もっと見栄を張っていくように思います
見栄を張っている人に、プライドが高いというのは、自分の弱さを隠そうとしている、見栄というプロテクトをもっと強固なものにしていくように思います
見栄を張っている人のことを、プライドが高いと思ってしまうときは、実は自分も、プライドを見栄を張ることだと思っているときなのかもしれません
誰でも、他の人から良く見られたいと思うことはあると思いますが、他の人から自分が良く見えることと、良く見せることは同じではありません
他の人から良く見えるのではなく、良く見せようとしている人のことを、プライドが高いと思っているときは、自分も同じことをしているときのように思います
自分が良くなることよりも、良く見えることの方を意識しているときだと思います
本当にプライドが高い人は、他の人から自分が良く見えるかではなく、今の自分より、少しでも自分が良くなることを意識していると思います
それは、他の人に良く見せても、自分が良くなっていなければ意味がないからです
プライドが高いと他の人から言われても、自分が誇りや自尊心をもってその行動をしているのであれば、それは良いことだと言えます
見栄を張る人の、プライドが高いという言葉に惑わされないようにしましょう