本の感想④《最高の生き方》

最高の生き方は、自分の人生の価値観について書かれています

この本の目的は「社会に押し付けられた思い込みに気づき、自分が重視する価値観を人生で体現する思考法を獲得すること」とあります
この本は大きく3つの章に分かれています
一つ目は、他人に自分の価値観を認めて欲しい人を反面教師として紹介しています
二つ目は、人の価値観を考える上で有用な学問である、霊長類学、宗教学、哲学、心理学、脳科学の専門家の見解が記載されています
三つ目は、自分の価値観を再選択するにはどうしたらいいのかが書かれています
自分の人生における価値観は自分が見い出すものである
そういわれても、今の自分の人生の価値観を自分で見い出せているかどうかという事は、何とも言えない状況もあるように思います
この本では、他の人が決めた価値観で生き続けてしまうと、自分の価値観を見つける事はできずに、そのまま人生が終わってしまうと書かれています
自分の人生に価値を見い出す事ができていない人は意外といるのかもしれません

第一章では、承認欲求の強い人たちを動物に例えて紹介しています
周りにもこんな人いる、そう思って読んでみると面白いかもしれません
そしてそれだけでなく、それらの人の行動を反面教師にして、今の自分が同じような行動をしていないかを確認できるようにもなっています
承認欲求は誰にでもあるものですが、承認欲求は他の人の承認によって満たされるものではなく、自分が自分を承認したときに満たされるものだと思います
もちろん、自分が自分を承認する時に、他の人の承認はとても参考になります
しかし、他の人の承認だけで自分の承認欲求を満たそうとしてしまうと、承認欲求はもっと強くなり、もっと他の人に承認してもらいたくなっていくと思います
他の人の承認は、自分が自分を承認していく時の目安にするのはいいとは思いますが、他の人の承認だけで承認欲求を満たそうとするのは良くないと思います
他の人の承認がなければ自分は承認されていないと思う事が、誰かに認められなければ自分は価値がない、そう思ってしまう要因になっているように思います
自分の価値を自分で見い出すには、自分で自分を承認する必要があると思います

第二章にある、各分野の専門家の方による価値観に関しての見解は、とても興味深い部分があるように思います
それぞれの学問から人の価値観とはどういうものであるかという事を学ぶ事は、自分の価値観を見い出していく上でとても参考になると思います
そして、最後の章では自分の価値観をどうやって持つ事がいいのかが書かれていますが、自分が何を選択していくかがとても重要になると思います
他の人が良いと言っているからという理由だけでその事を選択しているのか、自分でも良いと思うからその事を選択しているのか
どちらになっているかで、価値観を自分で見い出せるかどうかが変わると思います
私たちの周りにはたくさんの情報があり、たくさんの選択肢があります
どの選択肢を選択していくかは、自分が決めていくものです
もちろん、他の人の価値観を参考にする事は何も悪い事ではありませんが、自分では何も決めないで、他の人の価値観にゆだねていくのは良くないと思います
自分の価値観は自分で見い出す、そう思う事がとても大切であると思います

あなたは、他の人に認めてもらいたいと思う事はありますか
他の人に認められたいと思う事は何も問題はないと思いますが、他の人に認められなければ自分に価値がないと思う事は問題があります
自分に価値があるかどうかは自分が決める事で、他の人に認められているかどうかで自分の価値が決まる事はありません
決まる事がない事で自分の価値を決めようとしては、今の自分に価値があるかどうかがわからなくなるのは当たり前のように思います
自分の人生に価値があるかどうかは、自分にどんな価値観があるのかで決まります
自分にどんな価値観があるのかは、自分で自分を承認する事でわかります
今の自分を「まっいいか」と思って、どんな自分も認めていきましょう