ドラッカーの教え《優先順位》

ドラッカーは『成果をあげる人は最も重要な事から始め、一度に一つのことしかしない』(経営者の条件)と記しています

どうしても人は忙しくなると、目の前にある事にとらわれてしまうように思います
頭ではもっと優先する事があると思っていながら、目の前の雑務に追われてしまう事が多くあるように思います
また、そんな状況を企業側も容認している状態があるように思います
なので、仕事の優先順位がわかってないと人は目の前の雑務に追われてしまい、本来自分が行うべき仕事ができなくなっているように思います
しかしそれは、その人だけが悪いのではなく、その状況を放置している企業側にも問題があるように思います
雑務は雑務ではありますが、誰かがやらなければいけない仕事でもあります
それを、本来行うべき人が行っていない事を見逃し、立場の弱い人に押し付けている現状を放置している、そんな企業側に責任があるように思います

どちらにしても、仕事ができない人がいる企業は、その人が仕事ができないのではなく、従業員が力を発揮できる環境になっていない事を表していると思います
急な仕事や目先の雑務が多い企業は、個人というよりは、企業自体が仕事の優先順位がつけられていな状態だといえます
物事には優先順位があります
仕事における優先順位は、先ずは自分の仕事において重要な事にあります
決して、急な仕事に優先順位があるわけではありません
しかし私たちは「急ぎで」といわれると、その急ぎの仕事より重要な事を後回しにして、重要ではない急ぎの仕事に追われてしまう事があります
「上司の命令だから」という言葉を良く聞きますが、仕事の優先順位がわかっていない上司がいる企業に未来はないように思います
そんな未来のない企業で働いている事自体に意味がないように思います
ただ多くの場合は、自分で優先順位を見誤っている事の方が多いように思います
自分の仕事の優先順位がわからないと人は、目の前の仕事ばかりしていきます

ドラッカーは、仕事の優先順位の付け方を教えてくれています
先ずは感情的な問題とそうでないものを整理する、次に自分ができる事とできない事を整理する、最後に解決が長引きそうなものとそうでないものを整理する
この三つの事を整理する事で、仕事の優先順位をつける事ができるようになります
感情的になっている事に重要な事がある事は少ないように思います
自分のできない事に目を向けていても、仕事が進む事はないように思います
すぐに解決できない事に取り掛かっていても、解決が早くなる事はないと思います
重要な事ですぐにでも対応できる事は最優先ですが、すぐにでも対応できるだけの事は最優先な仕事ではないと思います
すぐに対応できるという事だけで最優先にしている仕事が多いから、忙しいのに仕事がはかどらないという事が起こっているように思います
誰かがやらなくてはいけない雑務があるなら、事前に誰がやるのかを決めましょう
もし、決めているのに何かと理由をつけてやらない人がいたら、その人にとって雑務をやる事が最優先である事を上司が明確に示す必要があります
他の人に押し付けて雑務をやらないようにしている人をなくすには、誰かがやればいいという認識を管理者がなくしていく事が必要だと思います

今の会社で、急な仕事が多い事はありませんか
急な仕事が多い組織は、組織の仕組み自体に問題があります
そのままでは、その企業の存続にも影響が出てきます
自分の仕事は自分で優先順位を決める必要があります
ドラッカーに学んで、自分の仕事の優先順位を決めましょう
そうすれば、急な仕事が多い組織自体を変える事ができるかもしれません
先ずは、自分の仕事の優先順位を知る事から始めてみて下さい