自立に必要なこと

自立を辞書で調べてみると「自分一人の力だけで物事を行うこと」と載っています
それをそのまま捉えると、自分で何でもできる事が自立だと思うかもしれません
しかし、自分一人で何でもできる人はいないように思います
日々の生活の中では、他の人に頼る事が必要な時は誰にでもあるように思います
という事は、自立するには他の人に頼る事も必要だと思うのです
自立の反対語に依存があるので他の人に頼る事は依存になる、そう思うかもしれませんが、他の人に頼る事のすべてが依存になるとは思いません
自分でもできる事を他の人に頼る事は依存だと思いますが、自分ではできない事を他の人に頼る事は依存だとは思いません
誰かに頼ったら依存になると思ってしまうと、自分のできない事を誰にも頼らず無理やり行ってしまい、結局は他の人に迷惑を掛けてしまう事もあるように思います
他の人に頼ったら依存になる、そう思っているのかもしれませんが、だからといって、誰にも頼らないでいる行動は自立とはいえないと思います

依存していてはいけないと思っても、依存してしまう事がある
それは、自立にも頼る行動があるからだと思います
自立にも依存にも他の人に頼る行動がある、その事がつい依存してしまう事に繋がっているように思います
そんな事が、依存してしまう自立しない人だけでなく、誰にも頼らない自立しない人も生んでいるように思います
人は社会に出れば誰もが自立する必要があります
自分が望んでも望まなくても自立していく必要があります
それなのに、自分でもできる事を他の人に頼ったり、逆に、自分ができない事なのに誰にも頼らない行動をしていては、自立していく事はないように思います
もし自然の中で一人で生きているのであれば、それでも問題ないのかもしれません
他の人が誰もいないのであれば、依存したくてもできないと思うからです
しかし、社会で生活しているならば自立による他の人に頼る事は必要だと思います

人が社会で自立していくには他の人に頼る事も必要だと思います
しかしそれは、自分ではできない事に限ります
自分ではできない事はお願いして素直に他の人に頼る
逆に、自分ができる事は他の人に頼ってもらうようにする
自分ができない事は他の人に教えてもらい、自分ができる事は他の人に教えていく
そうやってお互いが助け合い学ぶ事で、人は成長していくと思います
そんな頼り頼られる関係が自立には必要ではないかと思います
今のあなたは、他の人に頼る必要がない事を頼っていたりしませんか
また、他の人に頼る必要がある事を頼らないで周りに迷惑を掛けていませんか
どちらにしても、その行動は自立ではなく依存だといえます 

自立は、自ら立つ事だと思います
自ら立つには、他の人の協力が必要な時もあると思います
自分ができない事は他の人に頼り、自分ができる事は他の人に頼ってもらえるから、誰もが自ら立つ事ができていると思います
自立は、何でも自分ができる事ではなく、何でも他の人に頼る事でもない
他の人に頼る必要がある事は頼る、それが自ら立つ自立だと思います