本の感想⑥《時間術大全》

時間術大全にはメイクタイムを実践するための87の戦術が書かれています

この本では「メイクタイムは生産性とは関係ない、自分にとって大事な事をする時間をもっとつくる為のノウハウである」と説明されています
私たちの日々の生活は、時間に追われてしまう生活になっていると思います
時間を短縮できる便利なものは周りに増えているのに、それらが増えれば増えるほど自分の時間は奪われているように思います
便利という言葉に惑わされてしまい、本来はそこまで必要ではない、或いは、自分の時間を割かなくてもいい事に時間が奪われているのかもしれません
この本にあるメイクタイムは、今この瞬間を感じていく為に必要なもののようです
メイクタイムを実践していければ、忙しさに振り回されて気が散ってしまう生活から抜け出す事ができるようになっていくと思います
自分の時間がないと思う人は、メイクタイムを実践してみてもいいと思います
メイクタイムを実践していく事で、今まで周りに振り回されてしまい自分の時間を浪費していた生活から、主体的な時間管理ができる生活に変わると思います

時間術大全では、人が忙しく感じてしまう理由が二つあげられています
一つが、忙しい事を良しと考える多忙中毒、もう一つが、スマホのアプリなどが常に補充される無限の泉だと書いてあります
この二つが時間を奪うのは、生活のデフォルトになっているからだそうです
デフォルトとは初期設定の事で「デフォルトである初期設定は自分で変更しない限りその設定を使い続けてしまう事が問題」と著者は指摘しています
迅速に対応する、予定を埋める、効率を高める、もっと仕事をこなせるなどの思考が、多忙中毒のデフォルトルールになっているようです
もう一つの無限の泉は、多忙中毒で奪われた時間の中で、僅かに残った自分の時間をかけらまで喰らい尽くしていくと指摘しています
多忙中毒や無限の泉に時間が奪われてしまうのは、便利さばかりを追求している今の社会が生み出しいる弊害のように思います
本当にそれが必要かどうか考慮しないまま、便利さだけを追求していけばいくほど煩わしさが増えていき、自分の時間がなくなっていくように思います

メイクタイムは、多忙中毒や無限の泉のデフォルトから解放してくれるようです
メイクタイムを実践していくには、ハイライト、レーザー、チューニング、チャージという、4つのステップを実践する必要があるとの事です
ハイライトとは、最重要事項ができる時間を確保できる活動を毎日決める事です
レーザーとは、メールやSNSなどを断って気を散らすものを撃退する事です
チューニングとは、寝る前に一日を振り返ってシステムを調整し改善する事です
チャージとは、運動や食事、睡眠、静寂、親密な時間などで脳を充電する事です
その日の優先事項を決めてその事に集中し続ける、そして、時間と注意力をコントロールするエネルギーを蓄え、最後に1日を振り替えって簡単なメモをとる
それがメイクタイムを実践していく為に必要なステップのようです

人はどうしても目の前の事が気になって、優先事項がわからなくなる事があります
優先事項を決めていても、それに集中できなければ意味はなく、自分の行動を振る返っていけば間違いはすぐに修正できますし、脳の充電は必要だと思います
4つのステップの一つでも欠けては、メイクタイムは実践できないと思います
今の自分は時間に追われてしまう生活になっている、そう思う事があるなら、メイクタイムを実践して自分の時間を持てる主体的な生活をしていきませんか
メイクタイムの成功のコツは、できそうな事から選んで、それを試し繰り返していく事であり、一気に行っていくのではなく一つずつ選んでいく事だそうです
確かに、どんなに良いと思う事であっても、今の自分の生活パターンに負荷が掛かってしまう事であるならば、その事を続ける事はできないと思います
他の人が最高の結果になったからといって、それが自分にとって最高の戦術であるとは限らず、日常生活に取り入れやすいものこそが最高の戦術だといえます
人は周りが気になり、そんな気になる事を気にすると優先順位を無視して、目の前にあるというだけの気になる事をしてしまう傾向があると思います
気になる事を気にするとそうなってしまうので、気になる事は自分から気にかけるようにしていけば、優先順位を無視する事はないと思います
気になる事を気にするのではく気にかける事で、主体的な時間管理ができるメークタイムを実践していく事ができるようになると思います