ドラッカーの教え《できる事をする》

ドラッカーは『させてもらえない不満を言う代わりに、してよい事を次から次へと行う』(経営者の条件)と言っています

仕事においては、自分がしたいと思う事ができない事もあるとは思います
その時に、不満を言うだけなのか、不満には思うけど今の自分でもしても良い事を自分の判断でしていくのでは、仕事の成果は変わってくると思います
確かに、自分でもできると思う事をさせてもらえない事に対して、不満に思ってしまう気持ちもわからなくはありません
だからといって、不満をいうだけで今の自分ができる事をしようとしない人に、不満に思っている事ができたとしても任せようとは思いません
もっと自分はできると思う事がいけないとは思いませんが、不満ばかり口にして今の自分ができる事を疎かにするのは良くないと思います
自分はできると思うなら、まずは自分がしても良い事をしていく必要があります
今の自分がしても良い事の中で、自分の組織の顧客に貢献できる事を探して、その事を自分から行っていく必要があると思います

自分は何もさせてもらえないと不満ばかり言う人ほど、今の自分ができる顧客に貢献できる事をしていないように思います
誰でもできる事だからといって、その事をしていない事があるように思います
自分はできると思っている人ほど、誰でもできる誰かがやる必要がある事をやろうとしない人は多いように思います
自分はもっと重要な仕事ができると思って、そういった仕事を軽視しています
誰もができる誰かがやる必要がある仕事は、組織にとって重要な仕事です
特別な仕事ではないかもしれませんが、誰かがやる必要があるという事は、その事を誰もやらなかったら組織が困る、そういった仕事だともいえます
そんな、組織には絶対必要な誰かがやる必要のある仕事をしようとしない人に、重要な仕事を任せようと思う事はないと思います
ドラッカーの言う、させてもらえない不満を言う人ほど、誰もができる誰かがやる必要がある仕事をしていないように思います
そんな人に、重要な仕事を任さたいと思う事はないように思います

させてもらえないのは、今の自分ができる事を十分にしていないともいえます
所属している組織がダメな場合は違うかもしれませんが、例えそうであっても、今の自分ができる事をすべてしているのかを自分に問う事は必要です
もっと今の自分ができる範囲で、自分の組織の顧客に貢献できる事はないのか、そう問いかけて、今の自分ができる事を探す事も必要です
それをせずに、させてもらえない不満を言っていては成果をあげる事はできません
させてもらえない不満を言っていれば、自分はできる人のように思えるのかもしれせんが、不満を言っている人ができる事は大してないと思います
多くは、させてもらえないのではなく、させる事ができないだけであり、その事に気がついていない人が不満を言っている事が多いように思います
もし、今の自分ができる事をすべてしていこうと思っている人であれば、させてもらえないと思う事はなく、その事を不満に思う事もないと思います
何かに対して不満を言いたいと思うなら、今の自分ができる事のすべてを行っているのかどうか、その事を自分に問いかけてみましょう

させてもらえない不満の多くは、させてもらえないのではないと思います
本当に自分がした方がいい事をさせていない企業があるならば、その人はその企業を辞めた方が良いように思います
今の自分にさせてもらえない不満があるならば、今の自分ができる範囲でどんな仕事ができるのかを改めて考えてみましょう
これができたら、これをさせてくれればと、「たら、れば」による不満をいうのではなく、今の自分ができる事の中から探していきましょう
今の自分ができる事の中で、何をすれば顧客に喜んでもらう事ができるのか、それを考えて実行していく事が必要だと思います
それが、自分がしたい仕事ができるようになる一番の方法だいえます
させてもらえない事の不満を言っている内は、自分がしたい事をさせてもらえる事はないと思って、今の自分ができる事を精一杯していきましょう
させてもらえない不満があるという事は、今の自分ができる事の中で、自分がまだしていない事がある事を表しています
自分はさせてもらえない、そう思う時は、今の自分の仕事を見直して、自分から誰かがやる必要のある仕事を率先して行っていきましょう