自分のことを考える

自分のことだけを考えない

自分のことを考えることと、自分のことだけを考えることは違います

自分のことだけを考えていては、自分のことを考えることはできません

そのことは誰もがわかっていても、自分でも知らず知らずのうちに、自分のことではなく、自分のことだけを考えてしまうことがあるように思います

そこには、自分のことという言葉の解釈の違いがあると思います

自分のことを考えるとは、自分に関わるすべてのことを含めて、自分のことを考えることで、そこには、自分が関わる他の人のことも含みます

他の人のことを考えず、自分の思いばかり優先することは、自分のことを考えているのではなく、自分のことだけを考えていると言えます

だからと言って、自分のことは考えず、他の人のことを考えたり、優先することも、自分のことを考えているとは言えません

 

自分一人で生活しているのであれば、自分のことと、自分のことだけを考えることは、同じことになるかもしれませんが、そうでなければ、違うと言えます

人は、自分一人だけで生活しているわけではないので、自分のことを考えるには、社会生活で関わるすべてのことを含めて、考えることが必要です

自分と同じように他のことを考えることが、自分のことを考えることです

自分を優先することがいけないのでなく、自分のことと同じように他のことを考えないで、自分のことだけ考えることがいけないと言えます

人の行動を外から見ているだけでは、そのことはわかりずらいと思います

自分のことだけを考えて、自分を優先しているように見えることでも、自分のことと同じように、他のことを考えていることもあるように思います

逆に、そう見えないことでも、自分のことだけを考えていることもあると思います

 

自分が、自分のことを考えているのか、自分のことだけを考えているのかは、他の人にはわからなくても、自分はわかっていると思います

それなのに人は、そのことが、自分でわからなくなることがあります

そこにあるのは、自分が考えたい、他のことを考える思考があります

自分が考えたい他のことは、自分のことと同じように、他のことを考えているとは言えず、それは、自分のことだけを考えていると言えます

自分では他のことを考えている、そう思っていても、自分が考えたい他のことは、自分のことと同じように、他のことを考えているとは言えません

自分が考えたいことは考えるけど、考えたくないことは考えない、それでは、自分のことと同じように、他のことを考えることはできません

自分が考えたい他のことを考えていては、自分のことを考えることはできません

 

今の自分に、自分が考えたい他のことだけを考えて、考えたくない他のことは考えないようにしてしまう、そんなことがあったりしませんか

どんなに、自分のことと同じように他のことを考えていても、自分が考えたい他のことを考えているのであれば、自分のことだけを考えているのと同じです

自分はどんなに他のことを考えている、そう思っても、自分が考えたくないことから目をそらして見ないようにしていては、考えているとは言えません

どんなに自分にとって都合が悪いことがあっても、そのことを見ないようにして考えていては、自分のことを考えることはできません

自分にとって、良くても悪くても、自分のことと同じように他のことを考える、そのうえで、自分は何をするのが良いのか、そう考えることが必要です

そうすれば、自分のことだけではなく、自分のことを考えることができます